南極が人を惹きつけるには訳がある

第53次南極地域観測隊越冬隊(H23.11.25〜H25.3.20)として派遣された宮下泰尚氏の講演を聞きました。 
 講演の前に「植村直己冒険館」の小谷館長の話しがあり、この南極派遣は植村直己が縁で実現したとの話しがありました。長くなりますので詳細は省略します。それでは講演内容に入ります。

<南極とは>
 氷に覆われ人が住まない地域・・・外部の影響を受けずに、地球環境の変化を高精度で捉え る事が出来る場所。地球の生い立ちを解明するたくさんのヒントが眠っている場所。
 話しを聞くまでは、ただ寒い所しか知りませんでした。


宮下さんはゴミを片づける担当だったそうです。研究者の方は気象観測、オーロラ、空気の流れ、氷の増減等を研究しているそうです。


<南極の面積は>

写真にも表示してありますが、何と日本の37倍もの面積があり広いですね。

南極にある日本の基地は「あすか基地」「昭和基地」「みずほ基地」「ドームふじ基地」と四ヶ所ありますが現在使われているのは「昭和基地」だけだそうです。


<基地の一部紹介>


風呂もあり部屋は個室だそうです。話しを聞いてビックリするばかりでした。

一年間この中で研究、生活するため当然「ゴミ」が出ます。宮下さんの担当であるゴミを片づけるのも大変だったと思います。廃棄物の分類も25項目もあったそうです。日常では5〜7項目ぐらいから考えるとすごいですね。

<南極から石・岩を持ち出し出来るか>
30年前に出来た南極条約によって持ち出しは禁止です。唯一出来るのは「氷」だけだそうです。



<日本・南極から見る月>


上下が逆に見えるようです。