神鍋山の観音様と古墳めぐりハイキング

中央公民館市民総合講座のハイキングに初めて参加しました。絶好のハイキング日和に恵まれ楽しい半日を過ごしました。
神鍋山周辺の火山断層、天然の冷蔵庫(風穴)、登山道の33体の観音様、岩倉古墳などをめぐる行程でした。西気地区由来の昔話しなどの紙芝居もあり、最後は「ぜんざい」をご馳走になり、疲れも飛びました。

係りの方から今日のコースの説明を受ける     一番観音様と三十三観音様がある「大円寺


「風穴(ふうけつ)」(溶岩洞穴)
神鍋火山が噴火した際、溶けた溶岩やガスが抜けた跡だといわれています。天井の部分は現在コンクリートでふさがれていますが、かっては上の穴から出入りしていたようです。この風穴は、今天然の冷蔵庫として、地元の人たちに利用されています。

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             秋の気配が感じる「神鍋山噴火口」
近畿地方では最も新しい火山で、頂上部の標高は469.5m、山の麓に立つと120m位の高さに見えます。頂上部には、周囲750mの噴火口が残っており、深さは50mもあります。
神鍋火山群は、西気火山・大机火山・神鍋火山・ブリ火山・清滝火山・太田火山の6つで構成されています。これらの火山は、今からおよそ70万年前から2万年まえにかけて噴火活動をしていたと考えられています。


                     神鍋火山の断層(スコリア層)

神鍋高原の一帯には、赤褐色でごつごつした穴の多い岩石がよく見られます。これはスコリアと呼ばれ、神鍋火山群の噴火で作られた岩石です。穴が多いのは、マグマが発砲してガスが抜けたためです。火口から飛び出したスコリアはその周りに降り積もって神鍋山や大机山のような火山(スコリア丘)をつくりました。






ハイキングコースの途中に「神鍋三十三ケ所石像観音様」があります。手を合わせながらのハイキングでした。これは三番 千手千眼観世音様です。