「じろはったん」の像

朝来市和田山図書館の前に立つじろはったん像

「じろはったん」は朝来市和田山町出身で、30年以上教諭を務めた児童文学者の森はなさん(1909〜89年)代表作です。

以前、少し聞いたことはありますが、詳細は知りませんでした。先日、但馬ふるさと大学講座で森 はなの伝記を「NHK朝ドラへ」の会 会長西尾真理氏の話しを聞く機会がありました。以下、西尾氏の話しをもとに紹介したいと思います。
「じろはったん」は不朽の名作であり、歌物語になり、紙芝居になり、ミュージカルになり、様々な形で読み継がれてきました。
 森さんは5人の子供を育てながら、教諭として32年間働き、64歳で作家デビューされました。じろはったんは、戦前から戦後の但馬地域を舞台に、知的障害がある主人公の青年「じろはったん」と、疎開してきた子どもとの温かい交流を描いた処女作で、74年、日本児童文学者協会の新人賞を最高齢で受賞しました。
 森はな文学のテーマは「慈しむ心」です。人を慈しむ、自然を慈しむ、ふる里を慈しむことです。慈しみ合って暮らしていける社会であってこそ人は成熟することができます。現在は「自分さえよければいい」という風潮が広がっています。そんな世相に一石を投じNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)をやってもらいたい。そう切望してはなの伝記のドラマ化を求める
署名活動を西尾氏は始められたそうです。当日、私も賛同して署名を行いました。
 日本中「慈しみ合って暮らすことのできる社会の実現」を目指し、署名活動を続けておられ、現在、5万4千人分を超えたそうです。皆さんも機会がありましたら、ぜひ署名活動にご協力をお願いします。