「「夏の青谿書院塾」に学ぶ

幕末から明治にかけ多くの門下生を育て、「但馬聖人」とたたえられる養父市八鹿町出身の儒学者、池田草庵(1813〜1878)の教え学ぶ「夏の青谿書院塾」が養父市八鹿町宿南の青谿書院で開かれました。雨が降り、足元が悪いなかでしたが沢山の参加者がありました。























ユルキャラの「そうあんくん」も大歓迎してくれました。












初めに、宿南紙芝居そうあんグループによる「そうあん物語」があり、非常に分かりやすい内容で楽しませて頂きました。地域の皆さんが一体となり、草庵先生を讃え、顕彰事業をされています。


続いて、陽明学研究者の吉田公平・東洋大学名誉教授が「生きること・学ぶこと」と題して
講演がありました。話しの最後に池田草庵先生の生きた姿と哲学資源は「世界遺産」ですとの言葉がありました。
「生きることは学ぶこと」ついついおろそかになってしまいます。学習と学問を持続する努力をしなければならないと思いました。
「名声や金銭があっても学問はできない。清貧に甘んじて生き方を探り、人材を育てる」ー京都・江戸で学び将来を嘱望された儒学者でありながら、ふるさとに帰り、東大総長・浜尾新、琵琶湖疏水を開いた京都府知事・北垣国道など明治の人材を育て「但馬聖人」と呼ばれました。その塾「青谿書院」と草庵の精神は現在まで連綿と受け継がれています。



近くに「青谿書院資料館」があります。遺品・蔵書の展示、草庵研究の書籍を販売しています。興味のある方は、ぜひ足を運んで下さい。