長沼センセイの出張授業

「世界の不思議な生き物たち」のテーマで広島大学 大学院 生物圏科学研究科 准教授の長沼 毅先生の講演がありました。世界各地の辺境を舞台に、深海や南極などの過酷な環境に暮らす生物を主に研究されています。生物・宇宙・テクノロジーなどの様々な分野に詳しい博士は、「科学界のインディ・ジョーンズ」とも呼ばれています。

講演のスタートは、昨年アフリカのウガンダに行った話しからでした。赤道直下の国で多くの森をとおり4日間歩き、アフリカで3番目に高い「ルウェンゾリ山」(約5000メートル)に登りました。いろんな調査を行うそうですが、人間は森から薬・食べ物を貰っているすなわち生きるための力をもらっていると言われていました。調査時は「滅菌服」着用するそうです。

さて、いよいよ深海に住む生物の話しに移っていきます。スライドでの説明でしたが写真撮影禁止でしたので、文章で表現しにくいです。
「深海とは、どの程度の水深ですか?」200mを超えると光がはいらないので、深海というそうです。世界の海の95%は深海となり、ほぉーとびっくりの歓声が上がりました。
最深はマリアナ海溝の10920mで平均は3600mです。

深海の生物で、「有櫛動物(クシクラゲ等)」「刺胞動物(深海サンゴ等)」「尾索動物(ホヤ等)」聞いたこともない言葉を聞いてただ驚くばかり!

尾索動物のなかの「ダイオウグソクムシ」は絶食6年目でも生存!
リュウグウノツカイ(タチウオの仲間)これは体長17m・体重272㎏のものが発見されたこともあるそうです。

印象に残ったことは、寿司のネタでエンガワは「オヒョウ(大カレイ)」のヒレであることと、背骨を持つものは「赤い血」、背骨のないものは「青い血」を持っていると聞いたことです。